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EVENT 2024.05.29

第1回ウェルビーイングラウンジ「気候変動に関する戦略的コミュニケーション」

ジョンズホプキンス大学コミュニケーションプログラムセンターの元セクションセンター長で、東京医科歯科大学の特任教授でもあるコミュニケーションの専門家であるDouglas Storey先生を講師に迎え、第1回ウェルビーイングラウンジ「気候変動に関する戦略的コミュニケーション」を2024年5月22日14:00より東京医科歯科大学アクティブラーニング室にてZoom参加可能のハイブリッドで開催しました。

日本は暑い昨年の夏を経験しても気候変動の健康影響に関する認知度が低く、また気候変動に関するアクションが遅れていることが知られています。その根本的な原因(ルートコーズ)は何でしょうか。エビデンスの伝え方についてアプローチを変える必要があるのでしょうか。この課題について議論すべく、日本人の気候変動への関心を高めるための戦略的コミュニケーションについてラウンジ形式で議論したいと思い企画しました。ここには、気候変動に関心のあるジャーナリストにもご参加いただきました。

藤原武男ウェルビーイング創成センター長(公衆衛生学分野教授)のあいさつの後、森田彩子准教授による「日本人の気候変動への態度に関するルートコーズアナリシス」についての発表があり、続いてDouglas Storey先生より「戦略的コミュニケーションとは」のタイトルでミニレクチャーを行っていただきました。

森田准教授の発表では日本人が気候変動に関して何らかの行動をとるかどうかの研究結果紹介し、その根本的な要因と考えられるデータ解析結果を発表しました。Douglas Storey先生のレクチャーではリスクコミュニケーションの概要とリスクに関する情報を受け取り手に分かりやすい形で発信をするためにはどうすればいいかに関して話があり、コミュニケーション戦略の選択には研究が指針となるべき、との話をされました。

ミニレクチャーの後は参加したジャーナリストや気候変動に関するアドボカシーを行っている方々と日本における気候変動に関するマスコミやその他の業種での伝え方の現状や今後の情報伝達の在り方、またはそれらに関する考えなどについて活発な意見交換が行われ、有意義な議論となりました。