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EVENT 2025.07.04

大学院生の片桐碧海さんが2025EXPO 大阪・関西万博にて一般社団法人日本セルフケア推進協議会(JSPA)が開催するセミナー「セルフケアとプラネタリーヘルスが共鳴する未来」に登壇しました。

Planetary Health Alliance, Next Gen Youth Council東アジア代表を務める大学院生の片桐碧海さんが2025EXPO 大阪・関西万博会場内「フューチャーライフヴィレッジ 特設ステージ」にて、一般社団法人日本セルフケア推進協議会(JSPA)が開催するイベント「セルフケアとプラネタリーヘルスが共鳴する未来」にゲスト・スピーカーとして登壇しました。

セミナーでは他の登壇者と共に、個人の健康・ウェルビーイングと地球の健康を結びつけることで、持続可能な未来についてのディスカッションを行いました。

イベントの様子は以下の通りです。片桐さんの個人発表では、生理の貧困や月経の症状の個人差、低用量ピルや緊急避妊薬へのアクセス、生理休暇や産前産後休業の制度など、日常生活における課題を紹介するとともに、気候変動に伴う豪雨や浸水被害が予測され、災害時の避難所で生理用品が不足した実例や、避難所の運営側に女性スタッフが少ないことによる配慮の欠如など、非常時の脆弱性にも言及がありました。また、生理用品から出るごみの量と環境負荷に触れ、企業や社会に対してサステナブルな選択肢の導入を促すことの重要性が言及されました。女性の健康は個人の問題にとどまらず、社会構造や地球環境と密接に関わっていることが強調されました。

パネルディスカッションでは、個人の健康・ウェルビーイングと地球の健康がどのように結びつくのかについて議論が交わされ、参加者それぞれが考える50年後の未来について意見が交換されました。特に、年齢、ジェンダー、国籍など多様な背景やアイデンティティーを持つ人々が尊重し合い、共に生きるインクルーシブな社会、そして環境への配慮が特別な「意識の高い行動」ではなく、日々の自然な選択として組み込まれた暮らしの姿が描かれました。フロアから「気候変動に関心を持つ個人として何ができるか?」という問いが投げかけられ、片桐さんは、気候変動に対して関心を持っていること、懸念を抱いていること、行動を起こす意思があることを、企業や政策決定者といった「構造的なレベル」に対してメッセージとして発信することの重要性を強調しました。特に、私たちは民主主義社会に生きており、選挙という手段を通して、自らの声を反映させる力を持っていることが言及されました。

イベントの特設ホームページはこちらです。

https://jspa-jjt.jp/2025

JSPAの開催報告(速報)はこちらです。

https://www.jspa-nsc.com/article/activity/a163