本学の基本理念、「知と癒しの匠を創造し、人々の幸福に貢献する」については、お聞きになったことのある方も多いと思います。この理念の後段、英語では、”contributing to people’s well-being” との文言になります。この “well-being”を名称に付与したウェルビーイング創成センターも、個人レベルの心身の健康、幸福、満足の高い状態を示すウェルビーイングに加え、社会全体のウェルビーイングとして平和、福祉、尊厳、豊かさなどが満たされるよう、これらの社会実装を進めることを目指しています。
本センター創設に先立ち、本学では、2004年に開講した医療管理・政策学を学ぶMaster of Medical Administration(MMA )コースに加え、公衆衛生、グローバル健康医学を学ぶMaster of Public Health in Global Health (MPH)コースを 2018年から開始していました。今回のセンター設立に伴い、ここに臨床疫学プログラム、 Clinical Epidemiology Program (CEP) が加わり、この3つのコース・プログラムと連携しながら、ウェルビーイング創成センターは社会実装を推進していきます。
ウェルビーイング創成センターは、世界をリードする米国ジョンズホプキンス大学Center for Communication Programsの元部門長の先生方をお招きし、ライフコース疫学、行動科学、リスクコミュニケーション、医療ビジネス、環境疫学、実装医学、医療政策科学、法と倫理、といった幅広い分野をカバーして、国内外のこれらの領域で即戦力として活躍できる人材を育成していきます。また、研究領域においてもSDGs課題解決のためのエビデンス創出に向けた共同研究を推進していきます。
同センターには、本学の「精鋭」が集結しております。今後更なる発展を遂げるためにも、様々な関係組織の方々との連携を図りながら、現代社会の課題解決により一層貢献していくことを追求していく所存です。
これからの同センターの活動に、ご支援の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。